「消費者をやめて愛用者になろう」手作り生活工芸品の展示会 高校生の作品も
テーマは「消費者をやめて愛用者になろう」。手作りの生活工芸品を集めた展示会が、熊本市で開かれています。
熊本県伝統工芸館ではじまった「くらしの工芸展」。ふだんの生活で使う家具や食器など、全国229点の応募から選ばれた入賞作品161点が展示・販売されています。
テーマは「消費者をやめて愛用者になろう」。使い捨てをやめて、本当に気に入ったものを使い続けるというメッセージが込められています。
器の中が明るい金色に輝く茶碗。タイトルは「暮らしに幸せを運ぶ器」です。名前の由来は…。
■制作した福冨作子さん
「使う方に幸せを、こういう時代なので、少しでも幸せな気持ちでお食事できたらと思い名付けた」
他にも…。
■緒方大樹記者
「県産のクスノキとイグサが使われたこちらのイスは、近くを通っただけでイグサのいい香りが漂ってきます」
素材のあたたかさを感じられるいす。作ったのは、高校生です。
■制作した秀岳館高校3年 坂田賢聖さん
「自分の高校のある熊本県で、熊本県にある材料のものを使って作った方がいいと思った」
こちらの座椅子も、作者が高校生のときにつくったものです。
■制作した松岡衣舞さん(秀岳館高校卒業生)
「きっかけは、祖母から言われて座椅子を作ろうと思った。難しかったのは、イグサが難しくて、イグサを編むのに結構力がいること。力がないと、緩くなって形が崩れてしまう」
思いが詰まった作品が並ぶ展示会。11月5日まで開かれています。(入場無料)