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【いつまで続く】6月からさらに…止まらないコメの値上げ 店も品薄を避ける工夫

2024年6月3日 18:57
【いつまで続く】6月からさらに…止まらないコメの値上げ 店も品薄を避ける工夫

食品の価格高騰が続く中、私たちの食卓に欠かせないコメの値上げが止まりません。6月からさらに上昇するコメの価格。消費者から不安の声が上がる中、店では品薄の状況を避けるためさまざまな工夫をしています。

熊本市東区のスーパー。
■藤木紫苑記者
「食品の値上げが相次ぐ中、6月から値上げがはじまるのがコメです」

食卓に欠かすことができないコメ。こちらの店では、一等米も含む30から40種類のコメを常時取り揃えていますが、このコメ全体が去年に比べ値上がりしているといいます。その理由が…。
■マルエイ尾ノ上店 森朋和店長
「令和5年産の不作というのが大きな原因となっております」

値上げの要因とされるのは、昨年の猛暑により全国的にコメの収穫量が低下したこと。農林水産省によりますと、去年の主食用のコメの収穫量は全国で約661万トンと、前の年から約9万トン減少しています。

この店では5キロ入りのコメの去年の平均価格は1780円ほどでしたが、現在は2080円。約300円の値上げとなっています。JA熊本経済連によりますと、県内ではさらにインバウンドの増加などにより、外食向けのコメの需要が高まっているということです。

コメの「不作」と、崩れた「需要と供給のバランス」。これらが小売店の価格に影響を与えています。

■藤木紫苑記者
「こちらには10キロのおコメがありますが…」
■マルエイ尾ノ上店 森朋和 店長
「10キロのおコメも2種類ありますが、今月の中旬で終売になり、残るのはこれだけです。もう10月まで10キロは作らないと聞いています」

6月中旬から、さらに販売価格への上乗せを進める予定だというこちらの店。店頭販売量を確保するために、コメの特売の回数を2週間に1回減らすことや、容量の少ない商品のラインナップを増やすことで買い求めやすくする工夫をしているということです。

買い物をしていた人は…。
■買い物客
「近所の米屋はこの間まで1800円だったのが2200円になっている。それを米屋にいってもどうなるものでもないし」
■買い物客
「おコメもそうですし、毎日のものだから工夫して食べないと、家計を脅かしているような気がします」

県内のコメの収穫量は全国平均と比べると落ち込んではいませんが、全国的な流通量の減少が県内の販売価格の値上がりにつながっています。農家からは円安に伴い食料品の値上がりが進んだ去年、コメの価格は維持されていたとして、値上げを歓迎する声も上がっています。

消費者にとっても農家にとっても切実なコメの価格。新米が出る10月までは高騰が続くとみられています。

【スタジオ】
(緒方太郎キャスター)
熊本市でおにぎりを売る米屋さんに話を聞いたところ、26年間、店頭に立っているが、なかなかない値上げ幅だと話していました。一方で、おにぎりを作る上でのこの食材も値上げです。それはノリです。おととしから続く不作の影響で、2年連続で値上げとなりました。

(畑中香保里キャスター)
料理で何かと使う機会が多いので、痛い出費ですよね。

(緒方キャスター)
その他、さまざまな分野で値上がりします。カルビーが、スナック菓子68品目を6月1日納品分から順次、3%から10%程度の値上げ。
また、政府の補助金終了で、九州電力の電気料金が値上がりします。7月に請求される国の認可が必要な規制料金は、標準的な使用量の家庭で今月請求分と比べて450円上がり、7551円となります。

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