「備えを見直すのは今」断水中のトイレは?荷物入れるリュックの詰め方は?「目からウロコの防災術」
「しほママ」こと防災士の柳原志保さんと学ぶ「しほママの目からウロコの防災術」です。
(しほママ)
今回は、新生活を始めた人も多い新年度ということで、「備えを見直すのは今!」がテーマです。実はこんなデータがあります。
(平井友莉キャスター)
能登半島地震が起きた約およそ1か月後に全国の1000人に行った防災に関する調査です。(調査の方法:株式会社ネオマーケティングが運営するアンケートシステムを利用したWEBアンケート方式)
「防災対策をしているか」という問いに対し、半数以上の54%が「対策をしていない」と回答しています。また、「防災対策をしている」と答えた人の中の6割以上は「準備不足を感じる」と答えています。
具体的な心配事で最も多かったのが、「非常用トイレなど断水時の備え」で47.4%。他に飲み水や非常食が上位を占めました。
(緒方太郎キャスター)
水回りのことはやはり心配ですね。
(しほママ)
備えたいものはいろいろありますが、今回は最も関心が高いトイレについて紹介します。断水中のトイレの便器に取り付けることができる防災グッズ大賞をとった商品を使います。実際に取り付けてみましょう。
*実演
①便座にビニール袋をかぶせる
②さらに袋を重ねて凝固剤入れる※凝固剤は新聞紙、紙おむつ、ペットシーツなどで代用可能
③用を足したら、上の袋のみ取り出して空気を抜き結ぶ→燃えるごみ
(平井キャスター)
何回分ぐらい準備すればいいのですか?
(しほママ)
1日5回トイレを使うとすれば、家族の人数分を3日分備えましょう。
(平井キャスター)
そしてトイレ以外にも、ぜひ備えてほしいのが歯磨きセットです。口の中を清潔にしないと、菌が体に悪影響を及ぼし、感染症のリスクが高まります。
また災害のときに命綱となるのが「正しい情報」です。充電機能やライトなどが付いた多機能型の携帯ラジオがあると安心です。
(緒方キャスター)
いざ必要なものを考えてみると、荷物が増えますね。
(しほママ)
そうですね。ここからは準備したものを入れるリュックの作り方です。私の防災リュックを持ってきました。このリュックは8キロ。目安は成人男性15キロ、女性10キロぐらいです。詰め方にもポイントがあります。物を詰める時は、水などの重いものを上、タオルなど軽いものを下にすると背負いやすくなります。
(平井キャスター)
そして、他にも新生活の「ついでに」できる備えがあります。
①例えば自治体の防災メール。熊本県防災情報メールサービス、市町村などの防災メールを登録しておくと、スマートフォンなどに避難所や気象情報などが届きます。
②またハザードマップを手に取ってみてください。自分が暮らす地域でどんな災害が起きる可能性があるか、最寄りの避難所はどこか、など確認しておくと安心です。
(しほママ)
今回ののまとめです。「今やろう、モノと情報、人の備え」。備えで忘れてはいけないのが、「人とのつながり」です。ご近所との関係づくりなど、知らない土地だからこそ、地域のことを教えてもらうことが大切です。