【おひとりさま防災のコツ】新生活もこれで安心!「目からウロコの防災術」
しほママこと、防災士の柳原志保さんから防災を学ぶ「しほママの目からウロコの防災術」。もうすぐ4月、ひとり暮らしを始める人も多いということで、今回のテーマは、新生活もこれで安心!『おひとりさま防災のコツ』です。
(しほママ)
今回は、ひとり暮らしをしている方の家で防災の取り組みをチェックします。新生活の準備には、防災力アップにつながるヒントがたくさんあるんですよ。
(永島由菜アナウンサー)
しほママと訪れたのは、熊本市内でひとり暮らしをする大学4年の野尻駿さん(22)。4月から新社会人になる野尻さんの部屋を早速チェックします。
(しほママ)
まず気づいたのは、食器入れの扉です。
■しほママ
「これ軽いね、すぐ開くね。ここもすぐ開きやすいので、開かないように紐か何かで結ぶだけでもいいかもしれません」
(しほママ)
家にある紐で結んでこんな風に軽くとめるだけでOK。熊本地震のとき、私は扉を止めていたので1枚も食器が割れませんでした。
(永島アナウンサー)
続いてお邪魔したのは寝室です。
Qエアコンは?
■野尻さん
「エアコンをどの部屋につけるか業者さんに聞かれて、あちらの部屋にいる時間の方が長いので、この部屋はつけてもらいませんでした」
■しほママ
「グッドでございます。熊本地震の時に、エアコンが落ちた家庭があったんですよ。寝ている時って怖い。エアコンの下に寝ないというのも安全な空間づくりにつながります」
(しほママ)
寝室では割れたガラスでけがをしないよう、カーテンを閉め、窓の近くにベッドを置かないことも重要です。
■永島アナ
「寝室はすごくスッキリしてますけど、何か災害時に役立つグッズってあるんですか?」
■しほママ
「安心4点セットの一つが携帯の充電器なんです」
(しほママ)
寝る時に情報源になる携帯の充電を満タンにしておく習慣も大事。さらに、家の倒壊などで身動きが取れなくなった際に居場所を伝える笛や、停電時に役に立つヘッドライト、足をケガしないための履き物もあると安心です。
ここからはしほママクッキング!停電しても大丈夫!『カセットコンロと鍋を使って米を炊く方法』を紹介します。
■しほママ
「まずはお米をおわんに。これ適当でいいんですよ、自分が入れたいくらい」
水で軽く洗って、鍋にコメと同じ量の水を入れます。
Q浸水させる時間はどれくらい?
「夏場は30分、冬場は1時間くらいあった方がふっくらたけます」
(しほママ)
しっかりと水につけたら火をつけます。ここで覚えてほしい歌があります。私は歌う防災士!聞いてください『なべ炊きごはんのうた』。
『なべ炊きごはんのうた』作詞・作曲 しほママ
(♪はじめは強火。グツグツしたら10分弱火。最後は10秒強火。火をとめたら むらし10分なべだきごはん はい!できあがり♪)
■野尻さん
「すごい!ちゃんと炊けてますね。めちゃくちゃおいしいです」
Q芯は残ってない?
「芯は全く残っていないです。災害時にあたたかいものが食べられるって大きい」
(しほママ)
新生活は、安全な空間づくりと防災力アップのチャンスなんです。そして、チャンスがあるのは家の中だけではありません。転入届など役所を訪れ、手続きを行う際も意識してみてください。役所ではハザードマップがもらえたり、自治体が災害情報や気象情報を知らせるメールサービスの案内があったりします。
(永島アナウンサー)
そういった情報を積極的に取り入れることで、防災力アップにつながりますよね。
(しほママ)
また、こちらも大事です。買い物などのついでに、避難所はどこか、地震が起きた時ガラスが落ちてきそうなビルはないか、大雨災害の時に水があふれそうな川や用水路はないかなどチェックしましょう。
(永島アナウンサー)
家から職場や学校までを確認しておくのもいいですね。それでは、きょうの格言をお願いします。
(しほママ)
『新生活は防災力アップのチャンス』。ひとり暮らしの新生活、不安もあるかと思いますが、今回のコツをヒントに備えて防災力につなげてくださいね。