天草の無人島で家族連れなどが陶芸に挑戦 土を掘り自然の中で自由な発想の作品を作る
7月、天草市五和町。潮が引くと歩いて渡ることができるのが、小さな無人島、亀島です。この日、亀島にやって来たのは天草市内の6つの窯元や家族連れなどの16人。さっそく土を掘り始めました。粘土質の島の土から焼き物をつくろうというイベントです。東京藝術大学美術学部の三上亮教授が監修します。
無人島で陶芸に挑む初めてのプロジェクト。陶磁器に関心を持ってもらい後継者を育成しようと、地元の協議会が島を下見し、粘土となる土や水の確保などを進めてきました。
この日、子どもから大人まで参加者が作った思い思いの作品。天日干しした後、近くの窯元で丸一日かけて乾燥させます。作品を窯に入れ、約5時間焼いていくと…。
■大分から参加した大学生
「みんながつくった一つひとつの形が他と違っていい。おちょこを作りました」
お父さんと参加した小学生がつくったのは…。
Q今回何をつくったんですか?
■小学生
「指です。箸置きとかいろいろ使います」
■父親
「楽しかったです。子どもより楽しみました!」
島の土と自由な発想から、たくさんの作品が生まれました。
■天草陶磁器の島づくり協議会 岡部祐一会長
「普段使っている食器はこうしてできるんだという気づきが得られたら良かったと思います」
■東京藝術大学美術学部 三上亮教授
「皆さんの顔を見ていると本当に生き生きしていたので、今後、陶芸の広がりとしてこういう取り組みも重要なものになっていくのでは」
無人島で陶芸に親しむ。ここでしか味わえない体験となったようです。