【成人の日】熊本では1万7300人が"二十歳の門出" 熊本市で聞いた「二十歳の誓い」
午前10時頃、熊本市の「はたちの記念式典」会場の熊本城ホールと隣接する花畑広場では、晴れの日を迎えた若者たちが家族や友人と喜びを分かち合う姿が見られました。
その3時間ほど前の午前7時半過ぎ、熊本市東区の写真スタジオ「ロイヤルスタジオ新南部店」では、早朝から着付けやヘアセットが行われていました。
■着付けをした女性
「この成人式を機に大人になれたらなって思います」
思いおもいの振袖に身を包んだ女性たち。それぞれのこだわりは?
■着付けをした女性
「白黒でかっこよく決めて、大人っぽくしてみました」
中には、母親の振袖を受け継ぐ「ママ振り」を着る人も。
■「ママ振り」の女性
「ずっと大事にされてきた着物で、着ないのももったいないって思うので」
■母親
「他のものがある中で、私が着たものを着てくれたってことはちょっとうれしい」
普段より華やかな姿に生まれ変わり、向かった先は、熊本城ホールで開かれた熊本市の「はたちの記念式典」です。今年は2004年4月2日から2005年4月1日に生まれた人が対象です。
二十歳の若者が生まれた2004年には、最大で震度7の揺れを観測した新潟県中越地震がありました。また、この年に紙幣が新しくなり、5000円札の肖像は新渡戸稲造から樋口一葉に、1000円札は夏目漱石から野口英世に変わりました。熊本では九州新幹線が部分開業し、新八代と鹿児島中央が最短34分で結ばれました。
それから20年。熊本県内では約1万7300人が二十歳の門出を迎えました。そこで、若者たちに「二十歳の誓い」を書いてもらいました。
まずは双子で式に臨んだ酒井涼花さん・萌花さん姉妹。2人が誓ったのはそれぞれの夢です。
■妹 酒井萌花さん
「子どもたちに優しく笑顔で接する【保育士】さんになりたい」
■姉 酒井涼花さん
「食べることが好きなので食に関わる仕事がしたいと思って、【栄養士】を目指しています」
(涼花さんから萌花さんへ)
「今までありがとう、これからもよろしくお願いします」
そして、二十歳になって胸に抱くのはこの言葉。
■橋本采実さん
「【責任】です。これから大学生として、一人の大人としても責任をもっていきたいと思います」
ひと際目を引いた人たちにもインタビュー!まずは、防衛大学校の制服に身を包んだ川内仁志さん。
■川内仁志さん
「【男から漢へ】です。国防を担う者として、普通の男じゃなくてかっこいい、周りから一目置かれるような漢になりたいと思って漢にしました」
自分の名前を刻んだのぼりを掲げる岩本大海さんは、【周りに自慢されるかっこいい漢】。どんな思いがあるのでしょうか。
■岩本大海さん
「自慢されることは周りに対する恩返しなのかなって。家族にいろいろ迷惑をめっちゃかけたんですよ。でもずっとそばにいてくれて、支えてくれたんで、自分は今度は支えてあげて、これからも支えてもらうんですけど、それ以上の恩返しをしていけたらと思っています」
一方、こちらは熊本市で開かれた「障がい者はたちの式典」。
■新成人代表 財津良太さん
「私たちは、それぞれに様々な障がいを抱えて生きてきました。お父さん、お母さん、あなたたちの子どもに生まれたからこそ、ここまで成長できました」
熊本市社会福祉協議会が毎年開いていて、13日は40人あまりが二十歳の思いを新たにしました。
■式典に参加した女性
「就職できるように毎日頑張りたいです」
■式典に参加した男性
「社会の人の役に立てるように、勉強だったり社会との関わりを深めていけるように頑張りたいです。家族に、いつも育ててくれてありがとうございますと伝えたい」