剣豪・宮本武蔵が五輪書を記した洞窟で瞑想体験も 武士道に触れる体験型ツアーが大賞受賞
熊本市にゆかりのある剣豪・宮本武蔵の悟りと美学に迫るツアーが今、注目されています。
2日、熊本市のある道場で向かい合うはかま姿の2人。1人は両手に木刀を持っています。始まったのは、剣豪・宮本武蔵が生み出した剣術「二天一流」の演舞です。この演武を披露したのは、熊本武士道ツーリズム協議会です。熊本武士道ツーリズム協議会のYouTube動画に映っているのは、和装で刀を手にする人たち。海外から熊本を訪れた観光客。体験しているのは居合道です。
この体験プログラムを運営する熊本武士道ツーリズム協議会が表彰されたのは、全国の文化や自然体験などをネットで紹介する予約サイトが設けた「Attractive JAPAN Award」の最高賞の大賞です。約600のプログラムから選ばれました。
フランスやドイツ、イギリスなど海外から毎月約20人が参加するというこのプログラム。居合道のほかにも、宮本武蔵が兵法書「五輪書」を記したことで知られる熊本市の洞窟、霊巌洞での瞑想体験も含まれ、侍の精神や熊本の歴史に触れる唯一無二の体験と評価されました。
■熊本武士道ツーリズム協議会 松永哲典代表
「自分自身と向き合うためのひとつの手段として、居合道を体験してもらう。これをひとつのきっかけとして熊本に滞在したり、熊本を知ってもらうことにつながったりしていけばと思います」