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アマエビ…カレイ…店頭に日本海の幸 3日遅れの底引き網漁の初物続々

2024年9月5日 19:12
アマエビ…カレイ…店頭に日本海の幸 3日遅れの底引き網漁の初物続々

台風などの影響で漁に出るのが遅れていた底引き網漁。
初物の競りが行われ、県内各地の店頭に日本海の秋の味覚が並び始めています。

大野裕輝 記者:
「時刻は午前3時半を回ろうとしています。まもなく初競りが行われるということで、関係者が続々と集まり始めています」

夜明け前。金沢市中央卸売市場では、競り人たちの威勢のいい声が飛び交っていました。
台風などの影響で解禁日から3日遅れの出漁となったことしの底引き網漁。
5日、初競りを迎えましたが、元日の能登半島地震の影響が尾を引いているといいます。

ウロコ水産 営業本部・三井 一徳 営業副本部長:
「一番残念なのは震災以降、輪島がまだ出漁できていないこと」

石川県内最大の水揚げ量を誇る輪島港ですが、地震の影響で海底が隆起するなどしたため、まだ漁が再開できていない状況。
そのため一部の漁船は金沢などで水揚げをしています。

ウロコ水産営業本部・三井 一徳 営業副本部長:
「自分たちは一生懸命売って、消費者の方に食べてもらうことが復興につながるのではないかと思いますので、みなさんよろしくお願いします」

そして、夜が明けて金沢市の近江町市場では…
「底引き解禁~!」
大野裕輝 記者:
「先ほど競りにかけられていた魚がずらりと並んでいます。早速、皆さんのお目当てを聞いてみたいと思います」

買い物客:
「甘エビとハタハタ(買った)」「ハタハタ炊いて食べる」
「カレイとカマス」「底引きだといろんな魚が入るのでいいですね」

ただ、市場内の店によりますと、しけや地震の影響で店に並ぶ地物の魚は例年に比べて少なく、価格は去年よりも全体でおよそ2割高。
家計には厳しい食欲の秋となっています。

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