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初雪・初霜・初氷 発表されない年があるのは? 小野さんのなるほど天気解説

2024年11月28日 19:06
初雪・初霜・初氷 発表されない年があるのは? 小野さんのなるほど天気解説
市川 栞 キャスター:
木曜日は気象予報士 小野さんに週末の天気を中心に伝えてもらいます。お願いします。

小野 和久 気象予報士:
お願いします。

市川:
小野さん、きょうは雨・風ともに強くなりましたね。

小野:
日本海を進む低気圧などの影響で金沢では最大瞬間風速が25メートルを超えました。また、大気の状態が非常に不安定になっていて、雨の降りやすい天気が続いています。

市川:
特に強い地震のあった能登地方では土砂災害に注意しないといけませんね。

小野:
あすからの天気を気象台の週間予報で見ていきましょう。
この先も、雨のマークが続きます。あす・あさっても雨に加えて風もやや強めに吹くでしょう。この先は、冬型の気圧配置になりやすいでしょう。今の時期の最高気温は13度、最低気温は5度から6度くらいが平年並みですので、最高気温は日によって差が大きいでしょう。

市川:
冬が近づいているとはいえ、どうしてこんなに雨や曇りの日が続いているんですか。

小野:
原因は上空、高い所の“寒気の塊”が北日本に居座るためです。この寒気の塊は「寒冷渦」と呼ばれるもので動きがとてもゆっくりというのが特徴です。ゆっくり動くため、上空も地上も気圧配置が変わりにくく、そのため同じような天気が続きます。

市川:
あと3日で12月です。寒さや雪には注意していきたいですね。

小野:
さて、先週お伝えしたように、金沢の初雪の平年日は11月24日でした。そして初霜・初氷の平年日は12月に入ってからです。
突然ですが、市川さんに質問です。
初雪、初霜、初氷、この中で気象台から「発表されない年」があるのはどれでしょう。

市川:
すべて毎年発表されていると思っていました。発表されないものが含まれているんですね。「初雪」は絶対発表されると思うので、「初氷」も車のスリップなどで情報が必要かなと思うので、「初霜」ですか?

小野:
正解は…初霜です。

市川:
初霜は発表されない年もあるんですか。

小野:
金沢では、去年・おととしの2年連続で発表がありませんでした。

一つずつ、見ていきましょう。
まず初雪は、以前は気象台の職員が目で見て確認していましたが、現在はアメダスを使って自動化されていて、毎年、発表されます。

残る初霜・初氷ですが、こちらは今も気象台の職員が目で見て確認しています。確認するのはこんな場所です。

気象台のアメダスが置かれている場所です。この芝生に、そのシーズン初めて霜が降りると初霜が発表されます。ただ、霜が降りてもおかしくないくらい冷え込んでも、先に雪が積もっていたらその芝生が確認できません。

市川:
それで、発表されない年もあるんですね。

小野:
その通りです。ちなみに初氷はこのタライのような「結氷皿」と呼ばれるものに氷が張ったら発表されます。


市川:
職員の方が目で見て確認するんですね。責任重大ですね。

小野:
最後に気象台の週間予報でこの先の天気をもう一度、確認しましょう。

この先も、雨やくもりのマークが続きます。土曜日にかけては、雨に加えて風も やや強めに 吹くでしょう。能登地方では、土砂災害にご注意ください。

市川:
雨に加えて雷にも注意したいですね。小野さんとお伝えしました。

最終更新日:2024年11月28日 19:11
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