あなたが通っている道は大丈夫?「抜け道と 思うな そこは通学路」子どもたちを交通事故から守るために
4月10日は「交通事故死ゼロを目指す日」です。先週土曜に始まった春の交通安全運動の期間中、愛媛では「抜け道と 思うなそこは通学路」をスローガンとして掲げています。
新学期がスタートした今、特に通学路での運転に注意です!
あさ、松山市宮前小学校の通学路では。
「おはよう、行ってらっしゃい」
子どもたちを見守るのは、近くに住む子川さんです。子川さんが立つのは、毎朝、およそ60人の児童が通る130mの直線道路の出入り口。
Qなぜ見守りしている?
松山西交通安全協会 会長 子川明治さん:
「やっぱり抜け道になるんで。立ってる間でも車が2~3台、バイクが1台毎朝のように通ってましたね」
登校時間帯の“車両通行が禁止”されている道は
この道は平日の午前7時から9時の‟登校時間帯”、バイクや車など、車両の通行が禁止されています。
杉本記者:
「道幅はおよそ3.5mほどで、先ほど車を運転して通ってみたのですが、軽自動車同士でも離合するのが難しいなという狭さです」
狭い道路で車と子ども達が接触するのを防ぐためです。
しかし…
子川さん:
「子どもの通学路になってますのでね。事故が起こってからでは遅いですので。よろしくお願いします」
規制がかかっている時間帯に通行する車やバイクがしばしば…。問題となっていました。
そこで、子川さんと有志の保護者は2か月ほど前から自主的に見守りを行い、その結果、児童が通る時間帯に通行する車はほとんどいなくなったそうです。
2か月前から自主的に見守り 永瀬勝大郎さん:
「全国ニュースで(子どもが巻き込まれる事故を) 見たときに、うちのわが子やったらどうしよかなと。そんなことを考えたら町内、三津地区でそういう事故は起こしたくないなという思いですね。交通ルールを守って、安全な通学路を確保してもらいたいですね」
「通行規制に気づかない」ケースが多発
子川さんによると、道路に進入する多くのドライバーが「通行規制に気づかなかった」と話すといいます。
子川さん:
「ちょっと標識が見えにくいというのもあったり。これが結構上の方に、これなんですけどね、日曜休日を除く、7時~9時」
道路を管理する松山市は、この道が「通学路」であることを分かりやすくするために、路面に文字やマークを入れるなど、対策を講じることに。10日、工事が完了しました。
子川さん:
「子どもはいつ飛び出したり、急に、まっすぐ歩いてるかと思うとひゅっと方向転換したりとかありますので、念には念を入れて注意して頂けたらと思います」
学校や幼稚園などの周辺には、時間帯の通行規制や30キロ以下の速度規制が設けられている場所が多くなっています。
普段通っている道にこんな標識がないか、チェックしてみてください。子どもたちを交通事故から守るために…基本的なルールを守って、優しい運転をお願いします。