ニューヨークスタイルに昭和レトロな食堂まで…お店作りにこだわり!2024年松山にオープンした“新店8選”
2024年が始まって3か月。松山で今年オープンした新店をご紹介します。
日本酒もワインも楽しめる和洋折衷メニュー
まずは、1月22日にオープンした霞(かすみ)。落ち着いた雰囲気!
小川アナ:
「和風な店内なんですが、ワイングラスもある。和の店、洋の店どっちですか?」
福崎秋来さん:
「うちは両方です」
木村泰さん:
「ありそうでなかったものを皆さんに提供して、日本酒とワインを楽しんでほしいなと」
イチオシの和洋折衷メニューがあるそうで…
福崎さん:
「ブリの照り焼きに自家製ジャムをのせています。今回はみかんジャムです」
フォアグラのソテーのようで…ブリなんです!
小川アナ:
「厚みはあるけど柔らかい。白ご飯より、ワインの方が合うんですね」
また、3月1日からランチも始めました。サーモンのミキュイやフグ皮のポン酢和えなどの小鉢が10種類。
バリエーション豊かなランチメニューは全部で3種類あります。
夫婦が営むアットホームな食堂のアツアツ日替わり定食
齋藤さんご夫婦が、西垣生町に2月にオープンさせた食堂、「香一(こういち)」。
二人の名前からひと文字ずつとって付けたんだとか。鉄板焼きがメインのお店です。
取材した日替わりメニューは「チキンソテー」
身はほどよく皮はパリッと、焼き具合のメリハリがポイントです。
齋藤祐一さん:
「日替わりは、揚げ物などおうちで料理するのが面倒くさいものが多いと思います。夫婦2人でやるからこの料金でできるかなというところで、満席になると提供に時間がかかるかもしれませんが」
齋藤香穂さん:
「初心を忘れず、色んなお客様に喜んでいただけたらなと思っています」
フランスの街並みをイメージしたカフェで 贅沢なひととき
フランスの街並みをイメージしたというカフェ「アンスリール」は1月、松山市来住町にオープン。素敵な店内は、砥部焼作家にデザインしてもらったといいます。
そして、ひとつひとつ手作りされたスイーツたち。店内では、実際に作っているところを見ることができます。
お店のオープンに合わせて完成させたというイチオシスイーツは…
パティシエ 那須春香さん:
「内子町の石畳という所で作られた完熟栗を使っています」
まさに、お皿の上に描かれたアート。飾りも土台もクリームも完熟した石畳の栗が織りなす、贅沢モンブランです。
直径50cmの大迫力!ひと味違うニューヨークスタイルのピザ
2月に松山市湊町にオープンした「PIZZA SAPP(ピザ・サップ)」。
アユさん:
「2月9日、ナショナルピザdayにオープンしました。ニューヨークピザを販売しているので、普通のピザとは一味違ったピザになっています」
普通のピザとは違うというニューヨークピザ。その最大の特徴は…直径50cmという大きさ。
小川アナ:
「大きな窯ですね」
サップさん:
「ガスオーブンがニューヨークスタイルで、オリジナルで作ってもらった。鉄工所の方に。世界に一台だけです」
小川アナ:
「ニューヨークピザって生地の食感から違うんですか?」
サップさん:
「ナポリピザはモチっと食感が大事だと思うんですけど、ニューヨークスタイルの場合は、クリスピーなカリっと食感が大事」
これが通常サイズでいつもの作業。さすがニューヨーク、スケールもアメリカン!
サップさん:
「サラミはペパロニという種類になります。スパイスとパプリカが入っているので、通常より酸っぱくて塩気も強めかなと」
トッピングはチーズとサラミだけとはいえ、置いていくのも大仕事です。
迫力十分、ドドーンと焼きあがった特大ピザ。ピザサップの一番人気、ペパロニピザです。とろっと溶けたチーズと、ほどよく焼けたサラミが相性抜群。ひと切れずつ購入することもできます。
ニューヨークピザのもうひとつの特徴がリベイク。通常ピザは、注文が入ってから焼き上げますが、ここサップでは、先に焼いたものを提供するスタイルなんです。なぜかというと…
アユさん:
「生地が薄いので、温めなおすとサクサク感が増す」
小川アナ:
「家に帰って一番美味しい状態で味わえるんですね」
さらに、テイクアウト用の箱には、今だけ楽しめる可愛いサービスが。オープンしたてだから専用の箱が間に合わなかった!ということで、アユさんが手描きの箱で対応中とのこと。
持ち帰ったピザをリベイクする。ニューヨーク生まれの新スタイルピザ、誕生です。
韓国で流行のスイーツは懐かしの味!カフェ自慢の「ねこプリン」とは!?
続いては1月に松山市平井町にオープン。ブタさんをこよなく愛するご主人が営む…その名も「とんとんカフェ」。
竹原和幸さん:
「カフェをやりたい気持ちがくすぶっていて…以前は、建築業でした。形にこだわらず自分が思ったようにやらせてもらってます」
竹原さんのモットーは、何事にも縛られないこと。自慢のフードメニューは、オムライス。子どものころに食べた味を再現しています。
そして、スイーツにも自信作がありまして…
竹原さん:
「ねこプリン。韓国では流行っていて、日本でも大流行の。基本は牛乳プリンで、昔からずっと作っていた食べ物なんです。ただ、固さと弾力性が大事で何度も作り直して」
小川アナ:
「プルプル!かわいい!絶妙にトロっとして弾力も少しある。すごく優しい甘さですね」
お好みに合わせて自家製ソースのサービスもあります。
看板のない店で 和食歴20年の料理人が作る極上ランチ
ここにもありました、開店の文字。1月、松山市祝谷にオープンした「味げん やまもと」。
山本佳宏さん:
「看板もないお店ですので、近所の方もいつスタートしたのか、なんの店か分かっていない方も多いと思います」
確かにのれんだけで、看板がありません。
「お肉は九州王に輝いた黒華牛です。ランチはお肉とお魚、ご飯という感じのものをお出しています」
和食歴20年以上の山本さんが、腕によりをかけた極上ランチです。
手間暇をかけ計算された味付け…前菜・茶碗蒸し・汁物・メイン料理・抹茶、そしてデザート。「味げん やまもと」が誇る、和のランチセットです。
そして夜のイチオシは…
山本さん:
「イトヨリ鯛です。今朝しめたばかりで、春にぴったりです」
「若い頃、僕は映画監督になろうと東京に行って、でもダメになると思って何か作っておこうと、(父が)作ったお店があると聞いた時に、継がないかんだろうと。それから料理の勉強を始めました」
山本さんのためにと、お父さんが作ったのは喫茶店でした。自分のことをそこまで考えてくれているご両親の思いを知り、山本さんは映画監督から一転、料理の道を志したそうなんです。
晴れて自分の店を開き、更に磨き上げた和食の技を披露する。親孝行の夢はもうすぐ実現できそうです。
海外のお客さんも訪れる観光地で!愛媛食材のユニークな楽しみ方
ことし松山で新しくなったものと言えば…松山城ロープウェイのゴンドラ!ロイヤルブルーを基調にしたデザインで、なんと6代目。春の行楽シーズンには大活躍間違いなし!
そんなロープウェイ乗り場から少し歩いた先にあるのが…立ち飲みのお店、「スタンド喜与(きよ)」。
(去年12月25日オープン)
杉 尚道さん:
「クラフトビールも愛媛県のものを使っています。メニューも愛媛のものが多くて」
県外から、そして海外から松山にやってくるお客さんに一番人気なのが、真鯛のフィッシュアンドチップス。
大きくカットした真鯛を一気にカラッと揚げます。食べ方もユニーク。タルタルソースか、ダシ塩の入ったオリーブオイルをお好みで。
こちらは、「タマゴカツサンド」。衣をつけて玉子焼きをサクッと揚げています。
そして、南予の麦みそ仕立ての牛スジ煮込みも人気です。
レトロにニューオープン!?商店街の一角で味わう懐かしの味
松山市の柳井町商店街で、1月11日オープンした「ウヰンドミル食堂」。新店でありながら、昔懐かしい雰囲気がひしひしと伝わってきます。
滝本康太さん:
「ウインドミルは英語で風車という意味で、柳井町商店街は風車をたくさんぶら下げているので、そのまま頂いて」
レトロな雰囲気にぴったりで絶対に欠かせないと、ご主人が力を入れるひと品が…
「食堂をやるにあたって“いなり寿司”がないと始まらないと。ばあちゃんが作るおいなりさん好きで。甘めだと思います」
味付けにもこだわった、おいなりさん。
その特製の出汁を使った自慢のメニューは他にも。
滝本さん:
「うちの天津飯は和風で、出汁を取るのに3時間かかります」
その頂上には、ウヰンドミル食堂、お店の旗が。レトロ感を演出するご主人の遊び心です。
滝本さん:
「昭和のお子様ランチのイメージで。テンション上がるので」
小川アナ:
「餡のトロミが味を引っ張り出してくれる。和風だしで優しく包み込んでくれる感じ。なつかしさを感じますね」
滝本さん:
「この天津飯はここでしか食べられない。お父さんは唐揚げツマミを持って、ビールを飲んで。子どもは天津飯を食べて…そういう親子が来てくれたら面白いですよね」