12月13日は“正月事始め” 石手寺と大洲城で「すす払い」迎春の準備着々と【愛媛】
きょう12月13日は正月の準備にとりかかる日とされる「正月事始め」です。今年も残り半月あまり。新しい年に向け1年の汚れを落とす、年末の風景を取材しました。
四国霊場第51番札所、松山市の石手寺で行われているのは、恒例の「すす払い」です。1年間の汚れを落として新たな気持ちで新年を迎えようと、毎年行われています。
きょう参加したのは、寺の関係者ら、およそ30人。
ひときわ目を引く「笹ぼうき」は、4メートル以上もあります!
参加者:
「かなり上の方がほこっていますのでクモの巣とかね、掃除していると心も掃除している気分でいつもやっているんですけど」
新型コロナの感染拡大によって、一時は激減したお遍路さん。
今年は…
石手寺兵頭俊夫事務局長:
「四国の札所を回られているお遍路さんの数も(コロナ5類移行で)当然増えてきました。新しい年を迎えるにあたってぜひ石手寺にお参りに来ていただいて新しい気持ちで一年迎えると」
石手寺では、今月29日に仁王門のしめ縄を取り替え、新年を迎える準備を整えます。
きょうは“伊予の小京都”のシンボルとなっている大洲城でも、すす払いが行われました。
参加者:
「今年1年の感謝を込めて大洲城をきれいにしています」
市内の歴史愛好家らおよそ50人がボランティアで参加した、きょうのすす払い。参加者は笹ボウキで天守閣の軒下などに溜まったホコリやゴミを払い落としていました。
さらに高い場所では…なんと、高所作業車が登場!雑草や落ち葉もきれいに取り除かれ、新年を迎える準備も万端です。
今年、世界の持続可能な観光地の「文化・伝統保全」部門で1位に選ばれ、世界から注目を集めた大洲市。
大洲城でも今年の入場者数が先月末の時点で、去年よりおよそ9000人多い4万1000人あまりとなるなど、記録に残る2010年以降、最も多い数字になったということです。
大洲城管理事務所 竹中祥恵支配人:
「(来年も)このままたくさんのお客様に大洲城を見ていただくという、ひとえにそれを願っています」
年末年始も休まず入場者を迎える予定の大洲城。
復元20周年となる来年は様々なイベントが計画されていて、今年を上回る入場者数を目指すということです。