強烈寒波で「体力もう限界」 積雪増で重くのしかかる雪下ろし 再び週末にかけて雪のピークか 《新潟》
強い寒気が流れ込み県内の山沿いを中心に大雪となり積雪が増えています。豪雪地帯での暮らし。とくにお年寄りにとっては除雪作業が大きな負担となっています。さらに物価高の余波が生活にも。
朝から雪が降りしきる魚沼市守門。1日で40センチを超える雪が降りました。屋根の上にうずたかく積もった雪。物置きの雪下ろしをしていた男性。かなりの重労働ですが…
〈住民〉
「91(歳)。雪がいっぱい降って年寄りは参っちゃう」
連日の雪下ろしを経験と知恵が支えます。
Q)着ているのは?
「これはゴザ、畳のゴザ。これ用に作った。雪のときはこれが抜群。化学繊維は汗かく」
午後5時現在の積雪は津南町で354センチ、魚沼市で304センチなどとなっています。
〈住民〉
「(除雪を1日に)3.4回します。体力もう限界です」
豪雪地での暮らし。とくにお年寄りにとっては毎日続く除雪作業は大きな負担です。
ひとりで暮らす浅井忍さんです。
Q)自分で雪かきされる?
「全然、だってもう89歳だもの」
ひとりで雪を下ろしをするのは難しいため近所の住民が手伝いに駆け付けてくれました。自宅の前には背丈を超える雪の壁が…
〈近所の住民〉
「今回は去年に比べたらすごい多いですよね」
今シーズンはすでに9回ほど雪降ろしを行ったといいます。
Q)雪が長引くとどうですか?
「冗談じゃないですよ」
〈浅井忍さん〉
「人に恵まれていてみんな面倒を見てくれる人がいっぱいいるから助かっています」
この寒さで暖房が欠かせないなか頭を悩ませるのは物価高です。
〈浅井忍さん〉
「17日に入れてもらったけど1リットル135円だ」
灯油の価格が昨年から1リットルあたり10円ほど上がり暖房に加え厚着をして寒さをしのいでいるといいます。
大雪への備えは街のスーパーでも。こちらの店では2月上旬の大雪の際は物流が滞り、生鮮食品は届かず商品の棚は空に…そこで今回は納豆など日持ちがする食材は仕入れを早めに行い欠品を防ぐよう対応したといいます。
〈買い物客〉
「(前回は)冷凍庫のものでしのいでいましただからいつも冷凍庫にいっぱい蓄えておかないと」
20日夜までの24時間に降る雪の量は、中越の山沿いで70センチ、平地で20センチなどと予想されています。気象台によりますと、雪のピークは20日の明け方で一度落ち着くものの、再び週末にかけてピークが迎える可能性があるということです。