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阪神・淡路大震災から30年 大規模災害に備え 中津市では県内初「トイレカー」導入 大分

2025年1月17日 18:25
阪神・淡路大震災から30年 大規模災害に備え 中津市では県内初「トイレカー」導入 大分

17日で阪神・淡路大震災の発生から30年です。

甚大な被害が出たこの地震を教訓として、大分県大分市の小学校では17日、防災訓練が行われました。

1995年1月17日に起きた阪神・淡路大震災では6434人が犠牲となるなど甚大な被害が出ました。

震災からきょうで30年を迎える中、被災地となった兵庫県内の各地で追悼の祈りが捧げられました。

◆西の台小学校
「黙とう」

17日は大分県内からも黙とうが捧げられたほか、この震災を教訓にしようと、防災の取り組みが行われました。

◆校内放送
「ただいま大分県中部地方で強い地震が発生しています。皆さんはすぐに机の下に入りなさい」

大分市では阪神・淡路大震災が発生したこの時期に合わせて毎年、市内全ての小中学校で防災訓練を行っています。

西の台小学校でも訓練が行われ、およそ870人の全校児童が参加。訓練は県の中部で起きた大規模な地震により、校内で火災が起きたという想定で行われ、児童たちは速やかにグラウンドへと避難しました。

◆児童
「大きな地震があって多くの人の命が失われて少し悲しい気持ちだった。常に地震が来るかもしれないと思って行動したい」

また、児童たちは消火訓練にも取り組んでいました。

災害への備えとしてはこんなものも…中津市が県内の自治体として初めて導入したのが「トイレカー」です。

2024年1月の能登半島地震では、衛生的なトイレ環境の整備が問題となったことから、市では南海トラフ巨大地震などの大規模災害に備えようと、およそ640万円で1台を購入しました。車内には水洗式トイレが2つあり、センサー式の手洗い場なども備えられています。

また、中津市は長崎や愛媛などのあわせて6つの市と協定を結んでいてそれぞれが被災した時にはトイレカーを派遣し合うことにしています。

最終更新日:2025年1月17日 18:25
    テレビ大分のニュース