農業用の白布が巻き上げられる 高鍋町で「つむじ風」発生か
天気情報は、気象予報士の酒井さんとお伝えします。
こちらは23日午後2時半ごろ、宮崎県高鍋町の染ヶ岡地区にあるキャベツ畑で撮影された映像です。
野菜の霜除けに使われる布が風で巻き上げられているのが分かります。
これは何という現象でしょうか?
(酒井)
「つむじ風と見られます。晴れて乾燥した日に地面が暖められて上昇気流が発生し、砂埃などが巻き上げられるとこのような現象が見られます」
映像を提供していただいた方によりますと、この現象は10分近く続き、この他にも複数発生していたということです。
つむじ風は、この時期に起きやすいものなんでしょうか?
(酒井)
「春らしい気温になると起きやすいのですが、きのうの高鍋町の最高気温は11.8℃と真冬並みの寒さでした。あくまで仮定ですが、当時は西風が強く吹いていて、地形や建物の影響で気流が乱れた可能性も考えられます」
こうしたつむじ風に遭遇した場合はどうすればよいですか?
(酒井)
「とにかく近づかないことです。つむじ風は、屋根瓦が飛ぶ強さまで風速が強まることもあります。暖かくなるこれからの時期に発生しやすくなるので、気を付けてください」