調査期間は4年から2年に短縮 人工衛星を活用し漏水箇所を発見
宮崎市では、人工衛星を活用して、漏水している水道管の修繕作業が行われました。
地面の下にある見えない所での漏水を、人工衛星を使って見つけます。
宮崎市大塚町では、4日、重機などを使って地面を掘り起こし、水道管の漏水を修繕する作業が行われました。
(今栖那菜記者)
「今見えている土砂の中に溜まった水が、水道管から漏れている水だということです」
宮崎市では、昨年度から新たな漏水調査の取り組みとして、人工衛星を活用しています。
調査では、人工衛星から地表にレーダーを照射し、跳ね返ってきた水の成分の数値をAIで解析。
半径100mの範囲内で漏水のエリアを定めます。
その後、業者が歩いて地表で音を聴いて調査し漏水している場所を特定します。
これまでは、歩いて調査する方法だけで宮崎市全域を調査するまでに4年かかっていましたが、人工衛星を活用することにより、2年に短縮。
効率的な調査ができるようになりました。
(宮崎市上下水道局配水管理課 黒木寿博課長)
「まずは漏水を早期に発見して、修繕をするという取り組みを進めていきたい」
4日の修繕は午前中に完了し、午後3時過ぎに埋め戻し作業まで終わったということです。
宮崎市上下水道局によりますと、昨年度の調査では宮崎市の81箇所で漏水を確認し、修繕を行ったということです。