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台風10号、なぜ進路が西寄りに変わった?酒井気象予報士が解説 8月1か月分の雨が1日で降る恐れも

2024年8月26日 19:43
台風10号、なぜ進路が西寄りに変わった?酒井気象予報士が解説 8月1か月分の雨が1日で降る恐れも
テレビ宮崎
台風10号の今後の進路、そして防災上の注意点について、気象予報士の酒井さんに聞きます。

今回の台風、ここ数日で進路が西寄りに変わりました。これはどうしてでしょうか。

(酒井予報士)
水蒸気の様子を示す特殊な衛星画像を見てみます。25日午前9時の時点で、台風10号の発達した雨雲があり、その西側、少し薄くなっているところで、ゆるく回転していることがわかります。
これは「寒冷渦」と言って、この渦の中に台風10号が巻き込まれて九州に近づいてきた。さらに太平洋高気圧も張り出してきている事で、より九州に近づきやすくなった、という事。

(キャスター)
進路が変わって、九州に上陸するコースとなりそうです。宮崎県内が台風の影響を受けるのはいつごろからでしょうか。

(酒井予報士)
27日火曜日から大雨、波浪への警戒が必要となっていて、最接近を迎えるのが29日木曜日となっています。そして30日金曜日にかけて、長期間、大雨、暴風、波浪への警戒が必要となっています。期間が長い事も、今回の台風の特徴です。今週いっぱい、台風が居座るような状態と言えます。

(キャスター)
今月8日の地震で地盤が弱くなっている所もあると思います。どのような注意が必要でしょうか。

(酒井予報士)
現在、宮崎市、日南市、都城市、串間市では、大雨の注意報・警報の発表基準が引き下げられていて、普段よりも少ない雨の量で土砂災害につながるような状態となっています。
その状態で、さらに今回の台風によって、平年8月1カ月分の雨が、たった1日で降る恐れがあるので、さらに、土砂災害を引き起こしやすい状態となっています。

(キャスター)
この台風、風についてはどうでしょうか?

(酒井予報士)
今回、台風の暴風域に入る予想となっていて、走行中のトラックが横転するような猛烈な風が吹く予想となっています。
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