インフル患者「爆発的に増えてる」薬不足も改善せず 医療現場は「警戒強めて」山梨
年末年始を前にインフルエンザが猛威を振るう中、県内の医療現場でも治療に使う薬の不足が続いています。
いいのクリニック 飯野善一郎 院長
「(身の回りに)いますか?インフルかコロナの人」
患者
「だんなさんがインフルエンザですね」
いいのクリニック 飯野善一郎 院長
「インフルの可能性が高いと思う。一応インフルとコロナの両方の検査をしましょう」
韮崎市にある「いいのクリニック」です。
24日は午前中の診察に18人の発熱患者が訪れ、感染症の検査に追われていました。
いいのクリニック 飯野善一郎 院長
「感染が爆発的に増えて、7~8割がインフルエンザ。新型コロナが2~3割。マイコプラズマ肺炎も少しはやっている」
クリニックによりますと、発熱患者は12月に入り徐々に増え、1日20人程度だった先週から、今週は1日40人近くに急増しています。このうち8割がインフルエンザ患者だったといいます。
クリニックのスタッフ
「フル稼働です。7つの検査機、全部です。ずっと動いています。(A型陽性がすぐに出た)」
この日は検査の結果、午前中の患者18人のうち14人がインフルエンザ、2人が新型コロナの診断を受けました。
こうした中、治療に必要なせきやたんを止める薬の不足が続いています。製薬会社の 不祥事などの影響で全国的に不足している状況が改善しないといいます。
いいのクリニック 飯野善一郎 院長
「今、インフルエンザも新型コロナも結構、せきが出ることが多いので(薬不足は)問題になっている。寝られないことがあるので、せき止め薬がもう少し回ってくるといい」
また、都市部で流行が続くマイコプラズマ肺炎に有効な抗生物質や検査キットも入手しにくい状況が続いていて、年末年始に向けて警戒を強めてほしいと呼びかけています。
いいのクリニック 飯野善一郎 院長
「特にインフルエンザはもっと増えると思う。新型コロナも増えているので、人と会う時に調子が悪ければ行かないようにしてもらい、人が集まる場所ではマスクをしてほしい」
また、インフルエンザは発症してもすぐには検査で陽性反応が出ないため、各家庭で解熱剤を用意するなど自宅療養の準備も呼び掛けています。