自民党「パーティー券」問題 派閥“事務総長”にもキックバック? 安倍派の松野官房長官を聴取なら……ベテラン「辞めるだろう」
自民党の派閥のパーティー券を巡り、販売ノルマを超えた分を議員側にキックバックしていた疑惑が深まっています。派閥の事務総長を経験した議員が受け取っていた可能性が指摘され、東京地検特捜部が近く聴取を始めるという情報も。緊張感が高まっています。
「事務総長経験のある議員がキックバックを受けていたとみられる、ということです。そもそも事務総長はどんな人で、何をするのでしょうか?」
小栗泉・日本テレビ解説委員長
「安倍派なら今は高木国対委員長です。その前は西村経産大臣、松野官房長官、下村元文科大臣といった、そうそうたる顔ぶれです」
「派閥の実務の取りまとめ役を務める国会議員のことです。具体的には人事で派閥から推薦する人のリストを作ったり、お金を取り扱ったり、派閥の運営に関わることをする幹部ポストです」
有働キャスター
「そういう人がキックバックを受けていたとすると、派閥ぐるみではないのかと疑ってしまいます」
小栗委員長
「自民党の関係者にも確認しましたが、事務総長の議員はいわゆる事務方に対して実質的な指揮命令権、決裁権があります。この人たちがやったかどうかは別にして、派閥として組織的にキックバックをしていた可能性が高くなるといいます」
有働キャスター
「東京地検特捜部は(13日までの)臨時国会が終わったら議員本人への聴取を始めるかもしれないということですよね」
小栗委員長
「松野官房長官について、官房長官は政府のスポークスマンという重い立場にあるだけに、ベテランの自民党議員からは『事情聴取を受けたら松野さんは辞めるだろう』という声が複数聞かれました」
「首相周辺は『松野さんがもし辞任となったら岸田政権はぐらつくだろう』、別の自民党議員は『何人も辞任せざるを得ない事態になれば、内閣改造をするしかない』と話します」
「他の自民党議員からは『本当に党の幹部議員が捜査対象になったら、今までとはレベルが違うくらい、岸田首相の任命責任は重いし、世の中が認めないだろう。最悪の場合、内閣総辞職するしかなくなるかもしれない』という見方まで出て、緊張感が高まっています」
廣瀬俊朗・元ラグビー日本代表キャプテン(「news zero」パートナー)
「聴取があるので詳しいことは言えないのかもしれませんが、過去の安倍派の事務総長はきちんと説明責任を果たさないといけないですね」
「そもそも国民が、物価高や給料がなかなか上がらないことに苦しんでいる中で、言葉だけでなく行動でしっかり示さないといけないのが政治家なのに、本当にがっかりですよね」
有働キャスター
「近く聴取が始まると言われていますが、特捜部の調べで全部が明らかになるのは、政治家として恥ずかしくないのでしょうか。自分の口で国民に説明するという本来の仕事をやらないと、もっと大きい国民からの信頼や支持をさらに失う気がしてなりません」
(12月7日『news zero』より)