ロシアからの帰国者「水際対策とは別」松野長官
ロシア全域の危険情報が渡航中止を勧告するレベル3に引き上げられたことを受け松野官房長官は、会見で、ロシアから帰国する日本人について「水際対策とは別に政府として対応していく」と述べました。
日本政府は、新型コロナウイルスの水際対策として1日の入国者数の上限を5000人に制限しており、14日からは7000人に引き上げます。
外務省によりますと、ロシアには在留届が出されている日本人が今月6日時点で約2400人いますが、松野長官は、危険情報が引き上げられたロシアから帰国する日本人について、「基本的には水際対策とは別に政府としてしっかり対応していく」と述べました。
また、ウクライナから日本への避難民についても同様に水際対策とは別枠とする考えを示しました。
一方、ウクライナ東部ハリコフにある核物質を扱う研究施設への攻撃について強い懸念を示すとともに、「ザポリージャ原子力発電所に対する攻撃は、決して許されない暴挙であり、福島第一原子力発電所事故を経験した我が国として強く非難する」と強調しました。
ウクライナには、今月5日時点でおよそ90人の日本人がいて、被害情報は入っていないということです。