岸田首相「感染症法改正案」提出見送る考え
岸田首相は、新型コロナウイルス対策の病床確保の強化に向け検討していた感染症法改正案について、今月召集される通常国会への提出を見送る考えを示しました。
岸田首相は民放の番組で、感染症法改正案について「6月までに課題を洗い出した上で、法改正を考えていく」と述べ、通常国会への提出を見送り、法改正を先送りする考えを示しました。
改正案には病院などの権利を制限する内容が盛り込まれる見通しだったため、夏の参議院選挙を前に追及や批判の材料をなくそうという狙いがあるとみられます。
ただ、「第6波」が懸念される中、対応が遅れると批判が出る可能性もあります。
岸田総理は「選挙を気にしてということではなく、今の法律や制度の中でできることは最大限やり尽くす」と説明しました。