岡田外相は１７日午前、都内で中国・楊潔チ外相と会談し、東シナ海のガス田をめぐり、共同開発で合意した内容について早期に条約化し、実質的に進展させるよう強く求めた。

　岡田外相は、去年６月に日中両政府が合意したガス田の共同開発について、中国側が国内世論に配慮して慎重な姿勢に転じていることを念頭に、「速やかに国際約束締結交渉に入る必要がある」と述べた。その上で、楊外相に対し、実質的な進展に向け、事務方に指示を出すよう強く要請し、「もし合意に反するようなことがあれば、日本としてはしかるべき措置をとることになる」と忠告した。

　これに対し、楊外相は「合意は堅持していくつもりだ」とした上で、「非公式の実務レベルの接触を続けていきたい」と述べるにとどまった。

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