一般会計総額約９２兆円の来年度予算案は２日夕方、衆議院本会議で可決され、参議院に送られた。予算案は衆議院を通過したことで、憲法の規定によって年度内の成立が確定した。

　衆議院本会議で可決された来年度予算案は、一般会計総額約９２兆円と過去最大で、財源に４４兆円を超す国債を充てている。

　審議は、鳩山首相が「政治とカネ」の問題の防戦に追われた一方で、自民党の審議拒否が腰砕けに終わるなど、終始、強気の与党ペースで進んだ。

　鳩山首相「（Ｑ次に重点を置いて取り組むことは？）まだその質問は気が早いんじゃないでしょうか。まだ半分が過ぎたということでありましてね。年度内を目指して、これからは努力をするということではありますが、そんな簡単な話ではないと思っています」

　自民党・谷垣総裁「今の『政治とカネ』の問題など、徹底的にやっていかなければならない。（Ｑ企業・団体献金等の与野党協議機関について）法をきちっと守っていないということが問われているんじゃないかと思う。前提を不問に付したままではちゃんちゃらおかしいと」

　３日から論戦の舞台は参議院に移るが、「政治とカネ」をめぐる問題の追及は続く。