亀井郵政相は２８日、先週発表した郵政見直し案に閣僚から異論が出ていることについて、修正する必要はないとの考えをあらためて強調した。

　亀井郵政相は「１人か２人の閣僚が『異論がある』と言っても、それなら政策会議に出てきて言えばよい」と述べ、すでに発表した貯金の限度額を２０００万円に引き上げる案などについて、閣僚らであらためて討議する考えがないことを強調した。

　郵政見直しについては、仙谷国家戦略相が「全閣僚で議論すべき」と指摘し、３０日に閣僚で議論する予定になっている。

　亀井郵政相はまた、鳩山首相や菅副総理だけでなく、民主党・小沢幹事長にも事前に了解を得ていると強調した。これに対して菅副総理は「（預入限度額など）数字については聞いていない」と述べ、亀井郵政相の主張と食い違いが出ている。