反政府デモが続くタイ・バンコクのビジネス街で現地時間２２日に爆発が相次ぎ、８０人以上が死傷したことを受け、現場周辺では日系企業も事務所を閉めるなど、影響が広がっている。外務省は２３日、バンコクへの渡航情報を引き上げた。

　現地時間２２日夜にバンコク中心部で起きた爆発では、１人が死亡、日本人を含む８０人がケガをした。爆発の直後、現場近くで反政府デモを続けるタクシン元首相派とこれに反対する市民グループがガラス瓶を投げ合うなど、一時緊迫した状況となった。

　現場周辺には日系企業も多く事務所を構えている。爆発から一夜明けた現地時間２３日は、多くの企業が休業したり従業員を早退させたりしており、ビジネスにも影響が広がっている。

　外務省は２３日、バンコクへの渡航の安全性についての勧告を、４段階中最も下の「十分注意」から、下から２番目の「渡航の是非を検討」に引き上げた。