大塚家具「従業員持ち株会」は個人判断
大塚家具の経営権をめぐる問題で、株式の約3%を保有する「従業員持ち株会」が、経営陣の選任について、統一の議決権を行使しないことが日本テレビの取材でわかった。
今月27日に開かれる大塚家具の株主総会に向けては、娘の久美子社長ら会社側が、父親の勝久会長を外す10名の取締役選任を「会社提案」として出している一方、父親の勝久会長も、久美子社長を外す「株主提案」を行っている。
大塚家具の株式約3%を保有する従業員持ち株会では、例年、株主総会での議決権について、全議案で「会社提案」に賛成してきたということだが、今回は、取締役選任と監査役選任に関する議案については、統一での議決権を行使しないことを決めた。
持株会の会員が個別に久美子社長側の「会社提案」と勝久会長側の「株主提案」に賛成、反対を表明したい場合は、持ち株数に応じて議決権を行使できるという。