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鳩山首相、小沢幹事長続投の考え示す

2010年4月29日 0:32
鳩山首相、小沢幹事長続投の考え示す

 鳩山首相は28日朝、検察審査会が「起訴相当」との議決を出した民主党・小沢幹事長について、「これ(検察審査会の議決)は、私は何も申し上げるべきではありません。従って、小沢幹事長にはこのまま頑張っていただきたい」と述べ、続投させる考えを示した。

 民主党執行部は28日朝も輿石参院議員会長が一致団結を呼びかけるなど、引き締めに躍起となっているが、ある若手議員は「鳩山首相は小沢幹事長の操り人形との批判を払しょくする絶好のチャンスだったのに、どうしようもない」と批判している。党内では、このままでは参議院議員選挙は戦えないなどとして、小沢幹事長の辞任を求める声が公然と出ている。

 一方、中堅議員の一人は「小沢幹事長はこのタイミングで辞める必要はない。鳩山首相とセットで辞めるべきだ」と話すなど、政権全体の危機に発展しかねない状況。今後、世論の反発が強まれば、さらに小沢幹事長の辞任論が高まるのは必至で、幹事長の進退をめぐって民主党内の亀裂がさらに深まる可能性もある。