東電旧経営陣3人、起訴すべき~検察審査会
福島第一原発の事故をめぐり業務上過失致死傷などの疑いで告訴・告発され、不起訴になっていた東京電力の勝俣元会長ら旧経営陣3人について、検察審査会は「起訴すべき」と議決した。
福島第一原発事故をめぐっては、去年9月、東京地検が刑事告訴・告発された約40人全員を不起訴にしたが、市民グループがこれを不服として、勝俣恒久元会長ら東電の旧経営陣6人について検察審査会に申し立てを行っていた。
これに対し、検察審査会は、勝俣元会長、武藤栄元副社長、武黒一郎元副社長の3人について「起訴すべき」、小森明生元常務を「不起訴不当」と議決した。理由については「地震や津波の具体的な予測は不可能である。津波の高さの試算を確認している以上、襲来することを想定し、対応を取ることが必要」と指摘した。
この議決を受けて検察当局は再捜査を行い、起訴するかどうか判断することになる。