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首相が県外全面移設断念、野党から批判の声

2010年5月5日 0:12
首相が県外全面移設断念、野党から批判の声

 沖縄県を訪問した鳩山首相が4日の仲井真知事との会談で、アメリカ軍普天間基地(沖縄・宜野湾市)の県外への全面移設を断念する考えを表明したことについて、野党からは批判の声が上がっている。

 自民党・谷垣総裁は4日、「『国外、最低でも県外』ということをおっしゃって、沖縄県民の期待をあおってきたことからすれば、一体これは何なのか。明確な約束違反であります。難しさがあることはわかっていたはずだが、首相はそのことを甘くみた。鳩山政権全体の責任を厳しく問うていかなければならない」と述べた。

 また、共産党・市田書記局長は「県民の意思、願いを踏みにじる暴挙。許し難いことだ。私たちとしては、断固、抗議の意思を表明したい。選挙での公約を踏みにじられるわけですから、選挙目当てのウソだったのかということになり、政治責任は重い」と述べた。