沖縄県民は「基地移設」にNO 県知事選
アメリカ軍普天間基地の移設問題が最大の争点となった沖縄県知事選挙は16日、投票が行われ、移設に反対する無所属の新人・翁長雄志さん(64)が初当選。沖縄県民は基地の移設に「NO」を突きつけた。
午後8時過ぎ、投票締め切り直後に当選確実の一報を受けた翁長雄志さんの選挙事務所では、“万歳”が上がった。
翁長さんは、普天間基地の名護市辺野古への移設反対を訴え続けてきた。
翁長さん「大変感無量で、県民の皆様方に心から感謝を申し上げたいと思います。まずは去年の12月の(仲井真)知事さんの(辺野古の埋め立て承認の)行政行為をですね、今回の知事選、私が当選することによって、『民意は、沖縄県民の考え方は違いますよ』と、『こういう考え方ですよ』としっかり出ましたから、これをまず内外に、日本政府、アメリカ政府、場合によっては国連にも行って、これを届けたい」
今回の知事選の最大の争点は、アメリカ軍の「普天間基地」の名護市辺野古への移設の賛否だった。
昨年、辺野古の海の埋め立てを承認し、今回の選挙でも基地移設推進を訴えた現職の仲井真弘多さんは、淡々と敗戦の弁を述べた。
仲井真さん「結果はこういう思いもよらない結果となっておりますが、これはひとえに私の力不足。不徳の致すところであります。誠に申し訳ありません。内容の結果が出てからきちんと分析させていただきたい。まだ理由がよくつかめておりません。正直なところ」
選挙結果は、沖縄県民が基地移設に反対を突きつける形となった。