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「逃げの姿勢」谷垣総裁が民主党を批判

2010年6月14日 14:33
「逃げの姿勢」谷垣総裁が民主党を批判

 衆議院本会議では14日、菅首相の所信表明演説に対する代表質問が行われ、自民党・谷垣総裁が質問に立った。谷垣総裁は冒頭、民主党が予算委員会も開かずに国会を閉じようとしていることを「逃げの姿勢だ」と厳しく批判した。

 谷垣総裁「予算委員会の開会が必須です。前政権が行き詰まった要因を隠し、国政を左右する重要課題にふたをし、国民の目から選挙戦での選択肢を覆い隠したまま参議院議員選挙に臨む。民主党の党利党略のみの姿勢を如実に表現している。政権発足当初から逃げの姿勢に終始するのか。クリーンな政治を掲げるなら、ここでも(民主党の)小沢前幹事長の証人喚問が不可欠と考えますが、小沢前幹事長の事件に関する菅首相のお考え、及び証人喚問の実現に向けたお考えをお伺いします」

 また、谷垣総裁は、アメリカ軍普天間基地(沖縄・宜野湾市)の移設問題について、菅首相は前政権で「あえて職場放棄を決め込んでいたのではないか」とした上で、「8月末の工法の決定期限までに沖縄の合意を得るつもりがあるのか」と追及した。

 一方、与党側は、14日朝の与野党国対委員長会談で協議が調わないことを理由に、予算委員会や党首討論は開かず、会期末の16日に国会を閉じることを伝えた。これに対し、野党側は「首相が代わったのに極めて異常な事態だ」と強く反発している。野党側は予算委員会を開くよう求める方針だが、与党側は応じない姿勢で、代表質問を最後に国会が閉幕する公算が大きくなっている。