自民党・谷垣禎一総裁は党の役員人事について、大島理森幹事長を副総裁に起用する意向を固めた。

　谷垣総裁は８日午後、臨時の役員会で、人事について一任を受けた上で、９日に正式に決定する。これまでの調整の結果、大島氏を副総裁に起用するほか、後任の幹事長には石原伸晃氏が有力となっている。石破茂政調会長については、続投か、幹事長への昇格の可能性も残されている。また、小池百合子氏と茂木敏充幹事長代理を幹部級で起用する方向で最終調整している。

　人事をめぐっては、党内から世代交代を進めるべきだとの声が上がる一方、参議院議員選挙で改選第１党となったことから、大島氏を引き続き処遇すべきとの意見もあった。そのため、谷垣総裁は大島氏を副総裁に昇格させる一方で、５０歳代の石原氏らを起用して、挙党態勢と若返りをアピールしたい狙い。