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“都の西・北”が大騒ぎの中、APEC開幕

2010年11月9日 20:34
“都の西・北”が大騒ぎの中、APEC開幕

 11月3日、50年ぶりの「早慶戦での優勝決定戦」で話題になった東京6大学野球は早稲田大学が優勝。この日、優勝を飾った“都の西北”は大騒ぎ!んっ?都の西北?…そう、早稲田大学の校歌は歌い出しが「都の西北、早稲田の森に…」で始まります…このことから、早稲田大学は、通称「都の西北」とも呼ばれているんです。

 そして日本でも、今、まさに「都の西北」に注目が集まっています!

 まず、“西”と言えば、5日の「YouTube」に投稿された沖縄・尖閣諸島沖の漁船衝突事件のビデオ映像流出問題!

 そして、“北”と言えば、1日にロシアのメドベージェフ大統領が北方領土を視察!日本側の強い懸念を無視した訪問で、今後の日露関係は微妙な状況に…。

 そういうわけで、都の“西と北”が大変な状況になってますよ!

 さて、国会は、漁船衝突事故と思われる「映像流出問題」の話題で持ちきり!さらに、この映像の投稿者が「SENGOKU38」。もちろん、「SENGOKU」は、仙谷官房長官を思い浮かべてしまいますが、「38」は果たして…う~ん、意味深ですね。

 この問題に関して、自民党・石破政調会長は、記者に「SENGOKU38の印象は?」と聞かれると、「38って何ですか?数字で38ですか。何の意味がある数字かな」となんだかお悩みの様子。すかさず記者が「38=左派(さは)という人もいますが…」と答えると、「左派!なるほどねー」とニコニコ。納得の様子です!

 一方、8日の衆議院予算委員会では、菅首相が「政府としては、管理不行き届きであったということにおいて、お詫びを申し上げたいと思う」と陳謝。インターネットの映像が、なんと首相のお詫びにまで発展する事態となってしまいました。

 ところでインターネットと言えば…あの民主党・小沢元代表が3日にインターネットの番組に生出演。国会招致には応じる?岡田幹事長との会談は?…と、久しぶりの登場に、聞きたいことはたくさんありますが、さて、どんなコメントが聞くことができるでしょうか?

 小沢元代表は、「政倫審(政治倫理審査会)に、ただ出るべきだという議論が、最初の前提にありきで、それで(岡田幹事長との)話ということになると、それはちょっと違う」と述べて、岡田幹事長との会談を事実上拒否。

 でも、岡田幹事長もこんなことくらいであきらめません。翌4日の衆議院本会議で、そのチャンスは訪れます!小沢元代表は、席上で民主党・中井予算委員長となにやら楽しく談笑。小沢元代表が席につく前からチラチラと様子をうかがっていた岡田幹事長ですが、ついに意を決して、小沢元代表の背後からからアタック!そして、ついに直談判に成功したのです!果たして結果は?

 その日の夕方、岡田幹事長は会見で「小沢さんからは自分の今の考えをかえるつもりはない、とそれがご返事でした」と、がっくり。残念ながら、岡田幹事長の努力は実を結ばず…。

 一方、実を結んだのは、新党日本・田中康夫代表。長らくおつき合いしてた方と、最近入籍したんだとか。国民新党・亀井静香代表との共同会見の席上で、田中康夫代表は、「(一緒に)暮らして4年、つき合って13年」と笑顔でコメント。何はともあれ、おめでとうございまーす!

 しかし、それだけで終わらないのが田中代表の真骨頂!?国民新党・亀井静香代表とともに同席した国民新党・亀井亜紀子議員の目の前で「あとは亜紀子様の恋がどうなるのか…?」と切り出します。これには、亀井静香代表もびっくりしたのか、亜紀子議員に「亜紀子さん、恋してるの?今?」と問いかけます。さて、亜紀子議員はなんて答えます?

 「恋してないですよ!!」とキッパリ即答~!

 な~んて…あらら。つれない返事じゃないですか。そりゃ、恋の心配より、今の政権の方が心配ですよ、ねえ。

 さて、7日から、横浜市ではAPEC=(アジア太平洋経済協力会議)が開幕しました。中国、ロシアの首脳も来日予定です。これを前に、6日には、仙谷官房長官が会場を視察しましたが、この日のセレモニーでは女子高生に囲まれてご機嫌!意外とモテるじゃないですか!

 国会答弁では「仙谷総理」なんてヤジられるほど、一言多くて問題になった仙谷官房長官ですが、いまや政権内で一番の有名人?!視察先のAPEC会場でも、握手攻めとなるほどの人気ぶりです。

 その視察の際に、仙谷官房長官は、神奈川県の松沢成文知事と会談。その席上で、仙谷官房長官が「(ここへ来る前に)若い高校生に大変モテた。気持ちいい(笑)」と、笑顔で話すと、松沢県知事は「今、日本で一番有名人ですからね(笑)女学生だってみんな知ってますよ」と仙谷官房長官を持ち上げます。そう、確かにみんな知ってますよね!

 気を良くしたのか、さらに“舌”好調(ぜっこうちょう)の仙谷官房長官が続けます。「小沢なき後の何か…(笑)」…えっ、それってどういう意味?!また、口を滑らせて、余計な一言が出てしまったようです。しかし、この直後「あっ!今のは書かないでね」と、記者たちに笑顔で語る仙谷官房長官。でも…すいません、書かせてもらいましたっ!

 舞台は変わって、8日の衆議院予算委員会。自民党・棚橋議員は、菅首相に「(中国・胡錦濤国家主席との会談が行われるとすれば)尖閣はわが国固有の領土であると言えるのか?」と詰め寄ります。さらには、菅首相が答弁で先日のベトナムとの首脳会談での成果を引き合いに出したことに触れて、「中国に、モノを言わずに、『ジャイアンにはひどいめにあっているねぇ』と、スネ夫とのび太がこんなこと言ったって、どうにもならないんですよ!ジャイアンと(直接)戦ってください!」と、厳しく追及する一幕も!さて、どうする?ドラえもーん…じゃなかった菅首相。

 激しい追及に対して、菅首相は「(胡錦濤国家主席と会談できたら)当然、尖閣諸島は我が国の固有の領土であってこの地域に領土問題は存在しないとハッキリ申し上げると、(答弁で)何度も申し上げたばかりだ」と、強調しましたが…はたしてどうなることやら。

 というわけで、菅首相!今週はAPECの首脳会議が開催されます。同時に日中、日露首脳会談の開催も調整が続いています。これらの機会で「都の西・北」の出来事をちゃーんとハッキリ物申すことができるのか、皆が注目しているということをお忘れなく!