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柳田法相が辞任 後任は仙谷官房長官が兼務

2010年11月22日 13:32
柳田法相が辞任 後任は仙谷官房長官が兼務

 国会を軽視したともとれる発言をめぐって野党側が辞任を求めていた柳田法相が22日朝、辞任した。後任は当面、仙谷官房長官が兼務する。

 柳田法相は記者会見で、「緊急経済対策を盛り込んだ今年度補正予算案を速やかに成立させるために、辞任を決めた」と語った。

 柳田法相「補正を速やかに通すべく、私の方から身を引かせていただきますと、辞意を首相に伝えさせていただきました。気を許しすぎたというのが、率直なところだと思う。結果的に不用意というか、ジョークまじりというか、ああいう発言をしたのは、私の非であるので、心からおわびをしなければならない」

 柳田法相は、21日は記者団に対して「今後とも真摯(しんし)に国会の答弁に臨んでいきたい」と述べるなど、続投する意向を示していた。しかし21日夜、首相公邸で菅首相ほか、民主党幹部が協議し、22日夕方に自民党が参議院に問責決議案を提出する方針で、今年度補正予算案の審議に影響が出るのが必至の情勢となっていることから、その前に柳田法相が辞任すべきだとの認識で一致した。

 仙谷官房長官は22日午前、「一日も早く補正が執行できるような状態。そういうことができるような環境を作るということを、我々真剣に考えなければならないのではないかと、そういう意味の話は(菅)首相もされていた」と述べた。

 今年度補正予算案の採決の前に閣僚の一人が辞任に追い込まれたことは、今後の政権運営に大きな打撃になる。