４日の参議院予算委員会の集中審議では、アベノミクスの効果を巡り、野党側が安倍首相を追及している。民主党の桜井充参議院議員は、最近の株価や為替の動向を取り上げ、株価が上がる一方で円安が進んでいることにより地方の経済や生活は厳しくなっていると指摘した。

　桜井議員「円安をまず止めることなくして地方の再生はありえないのではないか。バブルをつくりあげていって一体どうするのか。実態の社会において、国民の皆さんの生活が良くなっているとお思いですか？」

　安倍首相「マクロ全体においては、我々が政権をとってプラス成長に変えたのは事実。一方、円安において様々な厳しい状況が発生している方々もいる。円安の変化に対応するために、しっかりとできることはやっていきたい」

　また桜井議員は、実質賃金は連続して下がっており、「国民の生活ははるかに厳しくなってきている。先に物価を上げて賃金が追いついていないのが最大の問題だ」と批判した。

　これに対し、安倍首相は「しばらく賃金が物価を後追いする形になっていくが、なるべく早く追いつき、追い越す形をつくるのが私たちの政策だ」と説明した。