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沖縄知事選 敗れた伊波氏、振興策で不安に

2010年11月29日 0:01
沖縄知事選 敗れた伊波氏、振興策で不安に

 任期満了に伴う沖縄県知事選挙は28日、投開票が行われ、現職・仲井真弘多氏が、無所属で新人の前宜野湾市長・伊波洋一氏らを破り、2度目の当選を果たした。

 アメリカ軍普天間基地を抱える宜野湾市の市長だった伊波氏は、「県内への移設に断固反対」をアピールして今回の選挙を戦ってきた。鳩山政権の迷走で高まった県内移設反対の世論を追い風に、無党派層や民主党の支持層にも支持を広げた。

 しかし、もともと沖縄・名護市辺野古移設を容認していた仲井真氏が県外移設を求める立場に変わり、違いがわかりづらくなった。また、基地問題でかたくなな態度を取ることで政府との対話がなくなり、振興策が得られなくなるという一部の有権者の不安をぬぐいきれず、仲井真氏に届かなかった。