自身の「政治とカネ」の問題をめぐって民主党・小沢元代表が国会招致に応じるのかどうか、この問題でなかなか実現しなかった小沢氏と岡田幹事長の会談が１７日午後に行われた。小沢氏はあらためて政治倫理審査会（＝政倫審）への出席拒否を伝え、来週の早い時期に菅首相と直接会談することになった。

　小沢氏はまず、文書で政倫審への出席拒否を岡田幹事長に伝えた。その後、岡田幹事長と小沢氏は約２０分間会談した。会談で小沢氏はあらためて政倫審への出席拒否を伝え、来週の早い時期に菅首相と直接会談することになった。

　岡田幹事長「（Ｑ小沢氏は政倫審で説明しないと？）しないということですね。それは明確にされました。小沢さんも、首相が会うということであれば、お会いする用意はあるということでした」

　これは、菅首相のリーダーシップを示すとともに、丁寧な手続きをアピールする狙いがあるとみられる。

　それでも小沢氏が態度を変えなければ、岡田幹事長は来週中にも政倫審への招致の議決に踏み切りたい考え。しかし、小沢氏は周辺に、議決されても出席を拒否する考えを示しているという。その後、執行部が離党勧告などの処分に踏み切るのか、小沢氏に近い議員の強い反発も予想される中で駆け引きが続くことになる。