北沢防衛相は１０日、韓国を訪問し、ソウルで金寛鎮国防相と会談を行った。会談で両国は、自衛隊と韓国軍との間で燃料などのやり取りを可能にする協定の締結に向けて協議を進めることで合意した。

　会談では、北沢防衛相が国連平和維持活動（＝ＰＫＯ）を念頭に自衛隊と韓国軍との間で部品や燃料などのやり取りを可能にする「物品役務相互提供協定（＝ＡＣＳＡ）」の締結を提案した。この協定について両閣僚は、今後、締結に向けて協議を進めていくことで合意したという。

　また、日韓両国が防衛秘密などの情報交換を行うことができる「軍事情報包括保護協定（＝ＧＳＯＭＩＡ）」の締結については、「必要性がある」との認識で一致した。

　北沢防衛相は１１日、北朝鮮と韓国の軍事境界線にある板門店や、去年３月に沈没した韓国の哨戒艦などを視察する予定。