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国会召集、焦点は予算関連法案 記者が解説

2011年1月24日 19:09
国会召集、焦点は予算関連法案 記者が解説

 第177通常国会が24日、召集された。通常国会の焦点は、予算の執行に必要な予算関連法案の行方だが、菅首相はどうやって成立させる考えなのか。政治部・青山和弘記者が解説する。

 菅首相がまず期待しているのが公明党。公明党が賛成に回れば、参議院でも法案が可決される。公明党は去年、子ども手当に賛成しており、予算執行が滞れば、最後には賛成してくれるとの期待がある。しかし、公明党幹部は「菅政権を今追い詰めなければ、チャンスを失う」などと対決姿勢を強めていて、ハードルは上がっている。

 もう一つは、参議院で否決されても、衆議院の3分の2で再可決するという選択肢。しかし、これは社民党の協力が不可欠で、民主党から小沢元代表が離党するなどの動きがあった場合、3分の2を割り込んで実現不能になる可能性がある。そうなった場合、野党側が予算関連法案成立と引き換えに「話し合い解散」を求めてくる可能性もある。

 菅首相にとっては、先行きの見えない綱渡りの国会となる。