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特別国会召集 新防衛相に中谷氏内定

2014年12月24日 14:10
特別国会召集 新防衛相に中谷氏内定

 先の衆議院選挙を受けた特別国会が24日、召集され、間もなく安倍首相が第97代首相に選出される。

 首相指名選挙に先立ち、新たな衆議院議長に町村元官房長官が選ばれた。副議長には民主党の川端元総務相が選出される。

 安倍首相は衆・参両院の本会議で第97代首相に選ばれる運び。その上で公明党の山口代表と与党党首会談を行い、組閣本部を立ち上げる。その後、皇居での認証式などを経て24日夜のうちに第3次安倍内閣が発足する。

 新たな内閣の顔ぶれは、安倍首相は江渡防衛相を交代させ、後任に中谷元・元防衛庁長官を起用する。江渡防衛相は自らの政治資金の問題をめぐって野党側から追及を受けたことから、「これからの安保法制の審議に影響を与えたくない」などとして再任を辞退する意向を伝え、慰留していた安倍首相も最終的には受け入れた。

 江渡防衛相は「いろんなマスコミ等で(再任辞退と)報道されているが、そのことに対して私はコメントしません」と述べた。

 後任に内定した中谷氏は小泉政権時代に防衛庁長官を務め、集団的自衛権をめぐる与党協議にも実務者として参加していた。中谷氏は「党として安全保障法制などは責任者としてやってきたので、自分なりに勉強していきたいと思う」と述べた。

 安倍首相は当初、全ての閣僚を再任する考えだったが、年明けの通常国会の最大の懸案である安全保障法制の担当閣僚を替えざるを得なくなったことで、第3次安倍内閣は出足でつまずいた形。