【特集】パリオリンピック開幕 メダル獲得へ…新潟県勢選手たちの決意《新潟》
無観客で行われた東京大会から3年。この夏、パリが熱気に包まれます。新潟からパリへ。大舞台での飛躍を誓いメダル獲得を狙う県関係選手の決意をお伝えします。
女子サッカー・なでしこジャパン。
アルビレディースの守護神、平尾知佳選手は2大会連続の代表入りです。
平尾知佳選手
「出場だけでは満足できないので優勝してメダルを持って来られるように頑張りたい」
前回の東京オリンピックでは3戦全敗に終わった男子バスケットボール。
新発田市出身の富樫勇樹選手。強い決意でキャプテンとして2度目の大舞台に挑みます。
富樫勇樹選手
「僕自身、2度目のオリンピックになるのでオリンピックという舞台は特別で誰もが立てるところではないと思っているので責任を持って戦っていきたい」
指導者の父・英樹さんの影響で幼い頃からバスケは生活の一部でした。
中学2年時の全国大会。劣勢の時ほど力を発揮していたという富樫選手。
1点を追う展開で3ポイントは一度外れます…が、そのボールを自分で拾って立て直します。そして今度はリングの中へ。
コートでは圧倒的な存在感。でも普段はシャイな少年でした。
中学3年の時の富樫選手
「アメリカに行ってバスケット挑戦してきたいです。プロのバスケットボール選手になれれば…」
少年は日本代表のキャプテンになりました。迎える今大会、どう勝つのか・・
今シーズン、アルビBBに復帰した元日本代表の五十嵐圭選手に聞きました。
五十嵐圭選手
「リバウンドと3ポイントの確率を上げるところ、最低でも40パーセントを超えないと世界の強豪とは戦えないと思うので、(富樫選手には)3ポイントやスピードで相手を翻弄するプレーを見せてほしい」
日本がオリンピックの切符をつかんだ去年のワールドカップ。
勝った試合は「3ポイント」の決定率が高く40パーセントに迫る試合も。
先日行われたワールドカップ準優勝のセルビアとの強化試合では3ポイントの決定率43パーセントを記録しました。
八村塁選手
「富樫くんとか(渡辺)雄太さんとか(馬場)雄大さんと(東京五輪が)終わったあと、もう1回オリンピックに行こうという話をしていたので。プレーでオフェンスでもディフェンスでもリバウンドでもプレーで引っ張っていきたい」
富樫選手
「トムヘッドコーチになって、キャプテンとして僕自身、そういう役割をもらって成長できたと思いますし、できることをすべてコート内、コート外含めやっていきたい」
日本は、初戦でワールドカップ王者・ドイツと対戦します。
前回のオリンピック。こちらも世界との“差”を突き付けられました。
女子7人制ラグビー代表、新潟市秋葉区出身の原わか花選手。原選手はトライを決めましたがチームは全敗。最下位に沈みました。
ブラジル戦後の原選手
「勝利という形で恩返しできなかったのは本当に悔しいけど、ここで止まることなく進み続けるので、これからも応援してくれるとうれしいです。本当にありがとうございました」
悔し涙から3年。2度目のオリンピックで勝利、そしてメダルへ。徹底的に強化してきました。
原わか花選手(壮行会で)
「私の得意なプレーはトライをとりきることだと思っている。みなさんの前にメダルをかけて帰ってこられるように頑張りたいと思います」
前回の東京大会。オリンピック37年ぶりの勝利に沸きました。
水球・ポセイドンジャパン。今大会はブルボンウォーターポロクラブ柏崎からキーパー・棚村克行選手、攻撃の要・稲場悠介選手、そして新田一景選手の3人が初の決勝ラウンドを狙います。
棚村克行選手
「気が付いたら3大会(連続出場)なんですけど、まだオリンピックで結果を残せていないので結果にこだわっていきたい」
新田一景選手
「いろいろなことを経験したいと思っている」
注目はエース・稲場選手。多彩な得点パターンで勝利を目指します。
稲場悠介選手
「どこからでもシュートを狙えるのが僕の武器なので、目を離さず見てもらえたらと思います」
熱きバトルは、海の上でも・・
セーリング代表・柏崎市出身の富澤慎選手。
5大会連続で大舞台の切符をつかみました。
富澤慎選手
「チャレンジャーといいつつ最後は自分が持っていくという気持ちでやりたい」
フェンシングで代表入りした新潟市西区出身の古俣聖選手、「エペ」団体メンバーのリザーブに選ばれました。
古俣選手
「小さいころからの夢であったオリンピックという舞台でプレーできるということをとても楽しみにしています」
100メートルバタフライの水沼尚輝選手。
準決勝敗退に終わった東京オリンピック後、日本記録を更新。雪辱を誓います。
水沼選手
「今回のパリオリンピックでは、まずは個人の種目で決勝に出場することが一番の大きな目標になってくると思います」
おととしの世界選手権では銀メダル。しかしその後、腰を痛め結果の出ない時期もありました。
水沼選手
「自分が嫌になることもあるけど過去の自分と比較するのはやめて、その瞬間のいまの自分にベクトル向ける」
地道なトレーニングを経て2大会連続で代表に。
今大会、競泳チームのキャプテンとして臨みます。
水沼選手
「僕の目標はパリオリンピックの決勝の舞台で自己ベストを更新する、これに限ると思っています」
陸上・やり投げの北口榛花選手。
父親の仕事の関係で2歳まで育った南魚沼からも熱い声援が。
「北口選手オリンピック頑張ってください」
北口選手
「狙えるときに狙って取りたいというのはあるので、メダルは欲しいと思います」
陸上女子10000メートル妙高市出身の小海遥選手。
母校の新井中学校では陸上部の生徒が応援メッセージを書きました。
中学生・男子
「日本記録を期待したい」
中学生・女子
「新井中の誇りとして頑張ってほしい」
全員で
「小海先輩、頑張れ~」
新潟から世界の頂点へ。パリで躍動する県勢の姿から目が離せません。
2024年7月25日「夕方ワイド新潟一番」放送より