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所属議員の会派離脱認められない~党執行部

2011年2月17日 18:10
所属議員の会派離脱認められない~党執行部

 民主党・小沢一郎元代表に近い衆議院比例代表選出の当選1~2回の議員16人が17日、菅直人首相の政権運営に反発して、国会の民主党会派からの離脱届を提出した。民主党執行部は、党所属の議員が会派から離脱するのは認められないとしている。

 渡辺浩一郎議員は「菅政権が本来の民主党の政策を捨て、本来の民主党の政治主導を捨て、本来の民主党の国民への約束を捨て去って省みないならば、(民主党比例代表議員の)我々の存在意義すら打ち消すことになる。今の菅政権にはもう黙っていられません。無原則に政策の修正を繰り返す菅政権に正当性はありません」と述べた。また、11年度予算案とその関連法案への賛否については「マニフェストに照らして判断したい」と述べ、反対する可能性も示した。一方で、16人は民主党からは離党しない方針で、今後、党内に賛同者を増やしたい考え。

 これに対し民主党執行部は、党所属の議員が会派から離脱するのは認められないとしている。

 民主党・岡田克也幹事長「党に所属している議員である限り、(会派を)離脱できないことは明白で、規約上明白ですから、ちょっと理解に苦しむ行動ですね」

 枝野幸男官房長官「マニフェスト実現に向けて、内閣と党がきちんと連携しながらつくった予算案ですので、党を挙げて賛成していただくのは当然のことだと思っています」

 執行部内には「想定の範囲内だ」との強気の見方もあるが、小沢氏の処分問題などをめぐって激しさを増すばかりの内輪もめに、党内からは「国民から見放されてしまう」との悲鳴も上がっている。