参院で予算案審議入り 自民党が追及
11年度予算案は、4日から参議院予算委員会での審議が始まった。
自民党・小坂参議院幹事長は、菅首相に対して、子ども手当など民主党マニフェスト関連の予算を削除した自民党の予算案を丸のみできるのかと迫った。
小坂氏「私どものこの提案、丸のみしていただけますか」
菅首相「丸のみすることは残念ながらできない内容だ、というのが私の見解です」
小坂氏「私どもの提案の中で、どういったところが駄目だというようなところがあれば、指摘をして協議を進めるのが、予算が通りやすい環境をつくることになるんじゃないですか」
菅首相「バラマキ4Kについては、私たちはバラマキと思っていない」
菅首相はこのように、自民党案をそのまま受け入れることを拒否した。
また、自民党・山本参議院政審会長は、民主党・岡田幹事長が子ども手当について、政府提出の法案にはない「所得制限の導入を検討するのは当然だ」と述べたことを追及した。
山本氏「岡田幹事長の発言は民主党としての発言でしょうか」
菅首相「一つ一つの言葉を、こういう言葉を使っていいとか悪いとか、そんなところまで幹事長に言っていたら、それは幹事長としての仕事ができませんから。子ども手当について、現在国会で審議をお願いしているのが最善だと」
山本氏「がく然としました。首相の統治能力のなさは」
新年度まであと1か月を切っても、予算案をめぐって政府・与党と自民党が歩み寄る気配は見られない。