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避難勧奨地点の世帯に生活の注意点を公表

2011年6月30日 20:39

 政府は30日、福島第一原子力発電所の事故の影響で、局地的に放射線量が高い「特定避難勧奨地点」に指定された福島・伊達市の世帯に対し、生活する際の注意点をまとめ、公表した。

 政府は、「特定避難勧奨地点」に指定された世帯の住民のうち、妊婦や乳幼児には避難するよう呼びかけている。しかし、家庭の事情などで避難が難しい住民に対しては、通勤や通学、買い物などで常に自宅にいるわけではないが、放射線の積算量が年間20ミリシーベルトに達するおそれは小さく、居住を続けても差し支えないとしている。その上で、「外出の際にはマスクをする」「帰宅時には靴の泥をできるだけ落とし、手や顔を洗い、うがいをする」「風が強い時は屋外での活動を避ける」「乳幼児の砂場の利用は控える」などの注意を呼びかけている。

 また、水道水については、摂取制限がない限り、飲んでも問題がないとし、夏場にエアコンを使用することも問題ないとしている。

 一方、福島第一原発から30キロ圏内に住む「緊急時避難準備区域」の住民に対しても、夏場は半袖半ズボンなどの薄着で窓を開けて生活してもかまわないとしている。