南相馬市「特定避難勧奨地点」28日に解除
原発事故に伴う福島県南相馬市の特定避難勧奨地点について、国は今月28日に指定を解除する方針を示した。
放射線の積算量が年間20ミリシーベルトを超える恐れがある住居に対し、国は「特定避難勧奨地点」として避難を促してきた。伊達市と川内村の129世帯は除染などで線量が下がったとして、2年前に指定を解除している。残る南相馬市の152世帯について、国は21日に説明会を開き、今月28日の午前0時に、指定を解除する方針を伝えた。
国は当初、今年10月の解除を目指していたが、住民の理解が得られず延期してきた。しかし住民の一部からは、「宅地の外にまだ線量が高い場所がある」と不安の声が出た。
これに対し国は、「宅地の中の線量が基準を下回れば指定を解除する」としている。