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政府、宮城県産牛肉の出荷停止を指示へ

2011年7月28日 12:53
政府、宮城県産牛肉の出荷停止を指示へ

 牛肉から国の基準値を上回る放射性セシウムの検出が相次いでいる問題で、政府は宮城県産の牛についても出荷停止を指示する方針を固めた。

 これまでに、宮城県から出荷された牛6頭からは国の基準値を超える放射性セシウムが検出されている。また、牛の餌となる稲わらについても県内の複数の地域で国の基準値を超えている。

 こうした事態を受け、政府の原子力災害対策本部は、宮城・村井県知事に県内全域の肉牛の出荷停止を指示する方針を固めた。28日午後に正式に発表する。今回の福島第一原子力発電所事故に伴う食品の出荷停止は宮城県では初めて、県全域での肉牛の出荷停止は福島県に続き2県目となる。

 一方、枝野官房長官は28日、各自治体で行っている牛の全頭検査の費用負担について、「地域ごとに事情の違いがあるので、状況をしっかりと把握する」と述べた上で、「政府としては安全性が最優先だ」として、国が検査費用を負担することも検討していることを明らかにした。