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前原氏の対抗馬、一本化探る動きも 代表選

2011年8月26日 12:58
前原氏の対抗馬、一本化探る動きも 代表選

 菅首相は26日午後、正式に退陣を表明する運びで、これを受けて「ポスト菅」を選ぶ民主党代表選挙の手続きが正式に始まる。民主党・小沢元代表や鳩山前首相のグループでは、前原前外相の対抗馬を念頭に候補者の一本化を目指す動きが始まった。

 菅首相が退陣条件に挙げた特例公債法と再生可能エネルギー特別措置法は26日、参議院本会議で成立した。2法の成立を受け、民主党は26日午後、国会内で両院議員総会を開き、菅首相はこの場で正式な退陣表明を行う予定。26日夜、退陣に向けた記者会見も行う。

 菅首相の退陣表明を受けて、代表選に出馬の意向を固めている野田財務相や鹿野農水相は、正式に出馬を表明することにしている。

 野田財務相「まだ(立候補表明の)直前だと思うので、それ以上のコメントは控えたいと思う」

 鹿野農水相「(菅首相の退陣表明後に)私自身、この度の、予定されております民主党の代表選挙に立候補を表明したいと」

 小沢元代表や鳩山前首相は、前原前外相に対抗できる候補者を擁立できないか、一本化を模索している。

 海江田経産相は26日、「私と小沢鋭仁さんにお目にかかりたいという、鳩山さんから(話が)あったようでありますので、私はその場に行くつもりです」と述べ、同じく出馬の意欲を持つ小沢元環境相と一本化をめぐって会談する考えを明らかにした。

 小沢元代表に近い幹部は「小沢さんは、前原氏はやらないと聞いている」と話している。また、別の小沢元代表の周辺によると、小沢元代表は、鹿野農水相や馬淵前国交相も含めて、一本化した候補者を擁立できないか調整を指示しており、前原前外相との対決の構図が強まっている。

 一方、有力候補である前原前外相は26日朝、首相官邸に菅首相を訪ね、出馬の決意を伝えた。

 前原前外相「(Q菅首相からは?)頑張ってくださいということで」

 代表選の構図は、最終的にどうなるのかまだ見えてこない。27日の告示に向けてギリギリまで調整が続く見通し。