“パニック安”の衝撃 世界も急落…東京に続きNY市場も 今後は?
5日、東京株式市場はかつてない“パニック安”となりました。株価の歴史的な暴落で、証券会社は鳴りやまない電話の対応に追われました。株価下落は日本だけでなく世界各地で起きています。
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5日午後8時頃、東京・銀座投資家バー「STOCK PICKERS」では…
大町怜央フィールドキャスター
「投資家が集まる投資家バーではきょう(5日)の株価が表示されていますが、マイナスを示す赤一色になっています」
歴史的な、“大暴落”の日に、話題はやはり…
「日経、下げすぎですよね」
5日の日経平均株価です。
──この下落は歴史的?
「歴史的だと思います。ただ慌てることではないと。日経平均は(いつかは)上がっていくものだと信じているので」
その投資家たちが口にしていたのが、「ブラックマンデー」というカクテル。
大町キャスター
「かなり苦いですね…」
記者(5日午後3時すぎ、東京証券取引所)
「東京株式市場、歴史的暴落の日となりました。日経平均株価の下げ幅は過去最大となりました」
週明けの東京株式市場で、日経平均株価は過去最大の下げ幅となり、先週末に比べ4451円28銭安い3万1458円42銭で取引を終えました。
1987年にアメリカで株価が大暴落したブラックマンデー。その翌日に記録した下げ幅を超え、過去最大の下げ幅を更新しました。
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半年前、バブル超えの最高値に沸いた都内の証券会社。5日は売り注文の相談が殺到し、電話が鳴りやまず─
証券会社の担当者(5日午後)
「下げ止まんないから、売りがどんどん絶え間なく出てくるような悪循環」
「パニック安」の引き金となったのは、アメリカの景気後退への懸念と、先週、日銀の利上げなどをうけて進んだ円高です。
年明けから上昇を続け、2月にはバブル超えの最高値を更新した日経平均株価。7月には4万2000円台まで上がりましたが、下旬頃から大幅下落を繰り返し、先週金曜日(2日)は3万5000円台に。
そして5日、4500円近い史上最大の下げ幅となりました。
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株価下落は、日本のみならず、ヨーロッパの株式市場でも5日、代表的な株価指数が3パーセントを超える下落。ことし2月以来の安値をつけました。
そして日本時間5日午後10時半頃に開いた、週明けのニューヨーク市場。取引開始直後から売りが広がり、ダウ平均株価の下げ幅は、一時1200ドルを超えました。市場では景気後退への懸念が広がっています。
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専門家は、今後の“アメリカの景気がカギを握る”と指摘します。
野村総研 エグゼクティブ・エコノミスト 木内登英氏
「アメリカの景気後退という不安が、多少なりとも和らいでいけば、日本株も落ち着いていくと」
逆に、株価下落が続けば、株を買っていない人にも影響が出かねないといいます。
野村総研 エグゼクティブ・エコノミスト 木内登英氏
「円高が進み、株が大幅に下がってくると、企業は先行きの不安が非常に高まるので、賃上げなどを抑えてしまう可能性があると思います」
(8月5日放送『news zero』より)