大阪・橋下知事が２２日午前２時２５分頃、大阪府議会に辞職願を提出し、その後の会見で来月行われる大阪市長選へのくら替え出馬を正式に表明した。橋下知事は、「僕が一番（大阪市長に）ふさわしい」と述べた。

　橋下知事は２２日未明の会見で「今、ここでわからない、わからないって言ってもしようがないので、（大阪市長選に）出ます」と述べ、大阪市長選への出馬を正式に表明した。

　大阪府議会は２１日午後１時から始まったが、反「大阪維新の会」勢力の自民党議員を中心に、「任期途中での辞職は無責任」と反発の声が上がり、何度も審議が止まった。約１２時間がたった２２日午前１時過ぎに採決に入り、約１時間で終了した。その直後、知事は議長に辞職願を提出。再び開かれた府議会で、知事の辞職が同意された。橋下知事は「大阪府と大阪市のありかた、ここを何とかしなければ、大阪の未来はないという思い、日々強くなるばかりで、今や自分を抑えることができません」と述べた。

　また、府議会の終了後に、報道陣の取材に応じた橋下知事は、「僕が一番（大阪市長に）ふさわしい」と述べた。

　大阪市長選には、他に現職・平松邦夫市長、共産党推薦で前大阪市議・渡司考一氏、前兵庫・加西市長の中川暢三氏が既に出馬を表明している。

　これにより、大阪の将来を運命づける大阪府知事選と大阪市長選は、来月２７日にあわせて行われることになる。