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大阪ダブル選挙、候補者らが最後の訴え

2011年11月26日 18:44
大阪ダブル選挙、候補者らが最後の訴え

 知事選、市長選が同日に行われる「大阪ダブル選挙」は、27日に投開票を迎える。候補者たちは26日、有権者へ最後の訴えを行った。

 大阪市長選は、現職・平松邦夫氏と前府知事・橋下徹氏との一騎打ちという異例の構図になっており、橋下氏が主張する「大阪都構想」の是非などが主な争点となっている。

 大阪市内の繁華街で行われた平松氏の街頭演説には、野中広務元官房長官らが応援に駆けつけ、「大阪都、そんなことはできないです。仮にあの人が選挙に勝ったとしても、大阪都はできません」などと述べた。

 また、平松氏は「大阪都構想のメリットがわかる大阪市民の方、いらっしゃいますか?デメリットはいくつも挙げられて、メリットは一つもわからん。この世の中には、変えたらあかんものもあるんとちゃいますか」と訴えた。

 一方、大阪市中央区難波で行われた橋下氏の街頭演説には、東京・石原慎太郎都知事が駆けつけた。石原都知事は「大阪にしっかりしてもらいたい。そのためには強力なリーダーが出てこないと直らない。大きな仕事をこの橋下くんにやらせてください」と訴えた。

 また、橋下氏は「大阪府庁、大阪市役所を一つにまとめて、新しい大阪都をつくっていく。これしかないんです。あした11月27日、大阪府民、大阪市民の底力を全国に見せつけようじゃありませんか」と述べた。

 市長選で25日までに期日前投票を済ませた人は19万1376人で、前回の同時期の1.8倍に増えており、有権者の関心の高さがうかがえる。

 同日に投開票が行われる府知事選には、いずれも新人で、民主・自民両党の大阪府連が支援する倉田薫氏、共産党が推薦する梅田章二氏、大阪維新の会が公認する松井一郎氏、政治団体代表・中村勝氏、財団法人会長・マック赤坂氏、元大阪府職員・岸田修氏、元中学校教員・高橋正明氏が立候補している。

 大阪市では40年ぶりのダブル選挙となる投票は27日午後8時まで行われ、深夜には当選者が決まる見通し。